Characters

一人の孤独な少年はある日、空から落ちてきた月を偶然拾いました。少年は心を込めて世話をし、月を大切にしてきました。月は日に日に大きくなり、明るくなっていきます。月が消えた街がパニックに陥る中、少年と月は互いに寄り添い、心を温めていきました。やがて、月が空に帰るときがやってきました。少年自身も、勇気を出して大きく成長しなければなりませんでした。『君といたとき、いないとき』は1999年、台湾大地震（921台湾地震）の直前に出版されました。心を交わす月と少年の友情は当時、多くの人の孤独な心を癒しました。

ジミー・リャオの絵本『君といたとき、いないとき』はこれまでに12の言語に翻訳され、音楽アルバムを発行したこともあります。また、香港の劇団にライセンスを授与し、子ども向けのミュージカルを発表しました。ほかにもスターバックス、シティバンクなどともマーケティングプロジェクトを展開したり、慈善事業の一環として喜憨児基金会が生産する月餅（ムーンケーキ）のギフトボックスのパッケージ制作を長年にわたりサポートしてきました。関連グッズについては、40社以上とライセンス契約を結び、約335種類の商品を開発しました。2023年には初めて、超人気キャラクターのハロー・キティとのIPコラボを台湾で実現させました。『君といたとき、いないとき』は、「最も孤独を感じるときに、最もぬくもりを感じる作品」と称されたもので、展覧会以外にも多数の常設パブリックアートにもなっています。例えば台北市信義計画区のランドマークとなっている「ムーンバス」や、新北市碧潭で展示された高さ15メートルの水中ランドアート、それに今年台南市で開かれた台湾ランタンフェスティバルでは屋外インスタレーションとしても活躍しました。『君といたとき、いないとき』は2024年で発行25周年を迎えます。ジミー・ブランドは「勇敢」をテーマに一連のイベントや異業種提携を計画していて、人々の温もりを勇敢な力に変えていきたいと願っています。

墨色國際股份有限公司（Jimmy S.P.A. Co., Ltd.）はジミー氏の商品ブランド運営を原点として、絵本作家のマネジメントやブランドの運営を行うために設立されました。当初はライセンス管理を通して、キャラクターのプロモーション広告への使用や関連グッズの開発などを行っていましたが、その後、絵本の舞台化やアニメ化、さらには展覧会やパブリックアートといった立体的空間表現についても手掛けるようになりました。ビジネスとアート、エンターテインメントと教育、広さと深さを兼ね備えたジミー作品の精神を具現化することで、絵本にはこれまでになかった付加価値を作り上げてきました。